2024 第61回アイソトープ・放射線研究発表会主催 公開パネル討論
- 日 時
- 2024年7 月4 日(木) 14:25~16:25
- 場 所
- 日本科学未来館 7階 未来館ホール
- 内 容
- お米に含まれる有害なカドミウムと無機ヒ素を同時に低減するために、カドミウムをほとんど吸収しない新品種「コシヒカリ環1号」がイオンビーム育種という新技術で開発されました。来年にはその遺伝子を受け継いだ「あきたこまちR」が秋田県に登場します。ところが「放射線」への不安を煽るネガティブキャンペーンが始まり、誤情報が拡散され、農家への誹謗中傷まで起きています。
そこで、第61回アイソトープ・放射線研究発表会で公開パネル討論を開催し、作物育種や放射線の専門家、ジャーナリスト、生協など様々な立場からの解説を聞き、会場の参加者と意見交換しました。
共有できた「事実」の要点は、
➣現在の栽培種は、自然に生じた変異の積み重ねで、より良い形質が選ばれて来たもの。
➣放射線育種もイオンビーム育種もゲノム編集も、自然界で変異が生じる過程と同じで、より 精密な育種を目指す技術革新。
➣イオンビームは少ない変異数で大きなバリエーションを生む。
➣低カドミウム米の栽培で、お米の無機ヒ素も同時に低減可能。
➣ 肯定的な報道が先行し、根拠のない誤情報の拡散に歯止め、ただし全国的な関心事にはな っていない。
➣反対運動は有機農業関連団体が中心。正しい情報が伝わらず、異論も言いにくい状況で、誤 情報で不安を煽られ、「よくわからないけど不安」に。
まとめ:新しい技術の恩恵が社会に届くためには、
➣技術の正しい理解と意義の共有が不可欠。研究機関や行政は、一丸となって対処すること!
➣誤解を生まない、誤解を広げないことが重要。メディアは、不安情報に弱い人へのサポート 最前線に位置している自覚を!
※掲載の資料をご利用の場合は、必ず下記の出典記載をお願いいたします。
「食のコミュニケーション円卓会議HP資料より引用」
Ⅰ.パネリスト講演(要旨・資料)
「カドミウム低吸収米のような新技術の恩恵が社会に届くためには」
食のコミュニケーション円卓会議 市川 まりこ氏
講演要旨 プレゼン資料
「作物育種の歴史、そして現在の食生活を支える育種」
東洋大学 食環境科学部 津田 麻衣氏
講演要旨 プレゼン資料
「イオンビームを利用した突然変異育種と変異の特徴」
量子科学技術研究開発機構 高崎量子技術基盤研究所 長谷 純宏氏
講演要旨 プレゼン資料
「低カドミウムイネの作出」
東京大学大学院農学生命科学研究科 中西 啓仁氏
講演要旨 プレゼン資料
「あきたこまちRはどう報道されたか」
科学ジャーナリスト 小島 正美氏
講演要旨 プレゼン資料
「「あきたこまちR」 反対活動が消費者にどう受け止められているのか」
東都生活協同組合 商品部 吉澤 正義氏
講演要旨 プレゼン資料
Ⅱ.ディスカッション パネリスト間の討論、会場からの質疑応答など
座長 市川まりこ(食のコミュニケーション円卓会議)
2019 第10回 市民のための公開講座・しゃべり場 開催報告
- 日 時
- 2019年7 月5 日(金) 13:00~15:30(第56 回 アイソトープ・放射線研究発表会 最終日)
- 場 所
- 東京大学弥生講堂アネックス セイホクギャラリー
(地下鉄南北線 東大前駅1 分、東大農学部正門入ってすぐ左側)
- 内 容
- 食品照射技術のひとつである、放射線照射による植物検疫処理は、非加熱処理で
品質劣化が少ない、環境汚染につながる薬剤も使わない等のメリットが大きいため、
薬剤くん蒸処理や温湯浸漬処理の代替法として世界で実用化が急拡大しています。
そもそも「植物検疫」とは何か、各国ではどのような取り組みがなされているのか。
専門家を招いて国内外の現状について学ぶとともに、食料の安定供給や消費者利益
の観点から、会場の皆様も交えた意見交換を行いたいと思います。
Ⅰ.話題提供
「植物防疫と技術開発の現状」
農林水産省 農林水産技術会議事務局 研究総務官 島田和彦氏
「世界で急拡大する照射による検疫処理」
農研機構 食品研究部門 食品安全研究領域長 等々力節子氏
Ⅱ.質疑応答、会場の参加者も交えての意見交換
司会 食のコミュニケーション円卓会議 代表 市川まりこ
- 関連資料など
- ・案内チラシ
・2019年 第10回 しゃべり場概要報告
・資料1 ・資料2
公開講座 スギ花粉症に悩む方へ 花粉米セミナー2019 開催報告
- 日 時
- 2019年2月9日(土) 13:30~16:30(開場13:00)
- 場 所
- 主婦会館プラザエフ4階「シャトレ」 (JR・東京メトロ四ツ谷駅徒歩1分)
- 内 容
- 第1部 基調講演
1.花粉米に期待すること
衆議院厚生労働委員長 冨岡 勉氏
2.花粉米等機能性米の方向性
農林水産技術会議事務局 研究調整官 中野 明正氏
3.健康機能性米への期待
(国研)農業・食品産業技術総合研究機構 生物機能利用研究部 主席研究員 高野 誠氏
4.花粉米の安全性とスギ花粉症の治療・予防への展望
(独法)大阪はびきの医療センター 臨床研究センター長 橋本 章司氏
第2部 クロストーク
花粉米をはじめとした遺伝子組換え機能米が抱える課題解決に向けて、講演者・会場のみなさんと
議論を行います 進行:市川まりこ(食のコミュニケーション円卓会議代表)
- 関連資料
- ・案内チラシ
・ガーリック通信58号
2018年 市民のための公開講座・しゃべり場 第9回 開催報告
- 日 時
- 2018 年7 月6 日(金) 13:00~15:30/(第55 回 アイソトープ・放射線研究発表会 最終日)
- 場 所
- 東京大学弥生講堂アネックス セイホクギャラリー
(地下鉄南北線 東大前駅1 分、東大農学部正門入ってすぐ左側)
- 内 容
- 今回は食品照射への懸念や反対意見に焦点を当て、どんな懸念があるのか、
なぜ反対しているのか、その理由と背景を探りたいと思います。
科学的事実や知識の共有の問題なのか、原子力・放射線に対する何となくの
不安や嫌悪感からなのか、行政や専門家への不信感なのか、それとも‥?
●ミニ講座 放射線と食品照射の基礎知識&話題提供
●パネル討論
コーディネーター: 毎日新聞 元編集委員 小島正美
パネリスト: (一社)消費者市民社会をつくる会 代表理事 阿南 久
主婦連合会 会長 有田芳子
食のコミュニケーション円卓会議 代表 市川まりこ
量研・高崎研 放射線生物応用研究部長 小林泰彦
●全体討論 会場の参加者を交えた意見交換
- 関連資料
- ・案内チラシ
・ガーリック通信57号
・ミニ講座&話題提供 ・映写資料
・資料1 ・資料2 ・資料3 ・資料4 ・資料5 ・資料6
公開講座 スギ花粉症を治す・予防する 花粉米セミナー2017
- 日 時
- 2017年12月4日(月) 18:30~20:30(開場18:00)
- 場 所
- 主婦会館プラザエフ7階「カトレア」 (JR・東京メトロ四ツ谷駅徒歩1分)
- 内 容
- 第1部 基調講演
「花粉症のメカニズムとスギ花粉米の安全性有効性のメカニズム」
(独法)大阪はびきの医療センター臨床研究センター長 橋本章司氏
「スギ花粉米の安全性・有効性について過去の臨床試験も含めた結果」
東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科 浅香大也氏
第二部 パネル討論
「お米で食べる!花粉米・機能米への期待」
橋本先生、浅香先生に加えて、機能米の研究者や花粉症に悩む市民がパネリストとして参加します。
進行:市川まりこ(食のコミュニケーション円卓会議代表)
- 参加費
- 無料
- 定 員
- 先着150名
- 関連資料
- ・案内チラシ
・開催レポートが掲載されました
2017年 市民のための公開講座・しゃべり場 第8回「食品照射を考える~知らなかった!実は身近な放射線殺菌・滅菌」
- 日 時
- 2017年7月7日(金) 15:45~18:15/(第54回アイソトープ・放射線研究発表会最終日)
- 場 所
- 東京大学 弥生講堂 セイホクギャラリー
- 内 容
- 〇ミニ講座:放射線・電子線とその作用
QST(量研)高崎研/日本食品照射研究協議会 小林泰彦
〇講演
1)「低エネルギー電子線装置が食品照射への扉を開くかも・・・」
いいえんじ合同会社 菊間博之
2)「医療機器の電子線滅菌~医療機器と放射線の安全・安心な関係について~」
株式会社ホギメディカル 船木孝明
〇グループ討論と質疑応答、みんなで意見交換
司会:食のコミュニケーション円卓会議 市川まりこ
- 参加費
- 無料/(研究発表会の他のプログラムにも参加する場合は、そちらの参加登録と参加費が必要)
- 関連資料
- ・案内チラシ
公開講座 「知らないではもったいない!!!米を食べて治す・予防する研究が進んでいる」 2016
- 日 時
- 2016年2月6日(土) 13:30~16:15
- 場 所
- 主婦会館プラザエフ7階 カトレア
- 内 容
- 第一部:基調講演
1)花粉症治療米の臨床研究における効果
(齋藤三郎氏 東京慈恵医科大学)
2)アルツハイマー病の予防
(石浦章一氏 東京大学大学院)
3)健康機能性米への期待
(高岩文雄氏 農業生物資源研究所遺伝子組換え研究センター)
4)メディアの立場から
(小島正美氏 毎日新聞)
第二部:パネル討論
進行:市川まりこ(食のコミュニケーション円卓会議代表)
パネリスト:講演者の皆様
- 参加費
- 無料
- 関連資料
- ・案内チラシ
2014年 市民のための公開講座・しゃべり場 第5回「食品照射という新技術を考える 消費者は、知らずに損をしていませんか?第2弾!」
- 日 時
- 2014年7月9日(水) 15:00~17:30/(第51回アイソトープ・放射線研究発表会最終日)
- 場 所
- 東京大学 弥生講堂 セイホクギャラリー
- 内 容
- (1)基調講演(日本食品照射研究協議会)
(2)パネル討論 司会:市川まりこ
岡村弘之氏(長谷川香料株式会社)
小暮実氏(東京都中央区保健所)
田中実氏(株式会社コーガアイソトープ)
野田富雄氏(社団法人日本畜産副産物協会)
平沢裕子氏(産経新聞東京本社)
(3)会場の参加者を交えた意見交換
- 参加費
- 無料/(研究発表会の他のプログラムにも参加する場合は2,000円)
- 関連資料
- ・案内チラシ
第7回 公開講座 食のリスクを考える~本当のリスクを見失っていないか~
- 日 時
- 2014年6月20日(金) 18::30~20:30
- 場 所
- 東京都産業労働局秋葉原庁舎3階第1会議室
- 対 象
- 高校生以上の一般市民(先着80名)
- 講 師
- 中西準子氏(独立行政法人産業技術総合研究所フェロー)
- 参加費
- 1,000円(会員は無料)
- 申 込
- 必要事項をご記入の上、必ず事前にメールでお申込み下さい。
<必要事項>
名前(フリガナ)、連絡先(メールアドレスまたは住所)、所属(学生の方は学校名)、講師への質問など
<宛先アドレス>
entaku000アyahoo.co.jp (アは@に置き換えてください)
- 協 賛
- 「フォーラム・エネルギーを考える」
- 関連資料
- ・案内チラシ
2013年 市民のための公開講座・しゃべり場 第4回「食品照射って?消費者は、知らずに損をしていませんか?」
2012年 市民のための公開講座・しゃべり場 第3回「低線量被ばくのリスクをどう思いますか?」
- 日 時
- 2012年7月11日(水) 15:30~18:30
- 場 所
- 東京大学 弥生講堂 セイホクギャラリー
- テーマ
- お話(「低線量被ばくのリスクについて」)と討論(「食品からの被ばくのリスクをどう思いますか?不幸にならないための知恵とは?」)の二部構成
- 講 師
- 安井至氏、小島正美氏、小林泰彦氏
- 関連資料
- ・グループ討論の報告
・安井至氏資料
第6回 公開講座
- 日 時
- 2012年2月18日(土) 14::00~16:00
- 場 所
- 江東区古石場文化センター 第3研修室
- テーマ
- 「遺伝子組換え農作物や、スギ花粉症治療イネについて 」
- 講 師
- 農業生物資源研究所遺伝子組換え研究推進室 田部井豊氏
第5回 公開講座
- 日 時
- 2011年9月17日(土)
- 場 所
- 豊洲文化センター 第6会議室 (東京都江東区豊洲2-2-18)
- テーマ
- 「消費者のリスク認知と信頼」
- 講 師
- 同志社大学心理学部教授 中谷内一也氏
2011年 市民のためのしゃべり場 第2回 みんなで語る「食の安全と放射線・放射能」
- 日 時
- 2011年7月8日(金)15:00~17:00
- 場 所
- 日本科学未来館7階
- テーマ
- 「食の安全と放射線・放射能」
話題提供とグループ討論
第4回 公開講座
- 日 時
- 2011年5月24日 18:30~20:30
- 場 所
- きゅりあん(品川区総合区民会館)第4講習室
- テーマ
- 「食料問題からTPPを語る」
- 講 師
- 東京大学大学院 農業生命科学研究科准教授 川島博之氏
第3回 公開講座
- 日 時
- 2010年10月2日 14:00~16:30
- 場 所
- 桜蔭会館
- テーマ
- 「メディア情報の読み解き方・リスクとは何か」
- 講 師
- 毎日新聞編集委員 小島正美氏
2010年 市民のためのしゃべり場 第1回「食べ物に放射線?」
- 日 時
- 2010年7月9日(金)15:30~17:30
- 場 所
- 日本科学未来館7階
- テーマ
- 「食品照射って何?」
話題提供とグループ討論
- 関連資料
- ガーリック通信
第2回 公開講座
- 日 時
- 2009年10月20日(火)
- 場 所
- (社)日本化学工業協会 2階会議室
- テーマ
- 「食の将来と21世紀型リスク感覚」
- 講 師
- (独)製品評価技術基盤機構 安井 至理事長
前国際連合大学名誉副学長 東京大学名誉教授
第1回 公開講座
- 日 時
- 2008年8月26日(火) 18:30~21:00
- 場 所
- タワーホール船堀 307会議室
- テーマ
- 「生活の安全とアカデミーの役割」
- 講 師
- 唐木英明 東京大学名誉教授・日本学術会議第二部部長